ポケモンと遊戯王とドイツとボクシング

ドイツでポケモンと遊戯王をやっている大学生です。見たこと感じたことを書きます。

プレイマット

 遊戯王プレイヤーには、遊ぶときにマットを敷き、そのうえで遊ぶ人が多いです。こうしたプレイマットは、大会の商品として配られたり、普通に売られたりもしますが、中には自分の好きな絵柄を印刷した、オーダーメイドのプレイマットを使っている人もいます。

 

 さて、先月の大会で、僕の隣に座った人は確かHEROのマットを使っていました。そのマットは僕も持っていたので、親近感を持って見ていると、その人の対戦相手もマットを敷き始めました。そしてその人のマットには、

 

 プーチン大統領の顔がでかでかと印刷されていました。

 

 すさまじい圧力です。強者であることがまざまざと伺い知れます。試合はよく見てませんでしたが、おそらくHEROに勝ち目はなかったでしょう。HEROデッキの中で最強のモンスターの攻撃力は、たかだか3000くらいのものです。それに対して、プーチンの攻撃力はおそらく1億ルーブルを軽く超えていると思われます。

 

 なんでこんなマットを作ったのかは、聞くに聞けませんでした。次に遭遇したら絶対聞きます。

ドイツにおける遊戯王の環境

 ベルリンで生活して五か月、遊戯王の大会にはちょくちょく参加し続けていた。その中で面白いなと思ったのは、いわゆる環境、つまりどんなデッキが大会で多く使われているかという分布が日本とはかなり違うのだ。

 

 一言で言うとドイツの環境は日本のそれより「やさしい」。今でもBFやテラナイト、彼岸を使っている人はたくさんいるし、先週の大会で十二獣を使っている人は一人もいなかった。こんな環境なので俺も、壊獣を軸としたデッキで楽しくデュエルができている。小さい子供もストラクを組み合わせたデッキで元気に参加している。日本の殺意にあふれた大会とは大違いなのだ。

 

 この違いはひとえに、カードの価格の違いから生まれたものだろう。そもそもドイツの遊戯王カード一パックの値段は4ユーロ弱、日本円にして約480円である。日本のパックとは3倍以上価格の開きがあるのだ。

 

 カードのレアリティも日本とドイツでは大きく違う。日本では往々にして、超強いカードが意外と手に入りやすかったりする。ドイツではそんなことはない。強いカードはもれなく手に入りにくい。その結果、いわゆる環境デッキを組むのにかかるお金が、それはもうべらぼうにかかる。今一番強いデッキを組もうとすると、恐らく最低でも500ユーロ以上、日本円で6万円以上かかる。こうなるともはや遊戯王ではない。札束での殴り合いである。

 

 こうしたことから、環境上位のデッキを組んでいる人は驚くほど少ない。そしてその結果、ファンデッキでも楽しく遊べる大会環境が出来上がっている。

語学力とカウンタートラップ

 九月からドイツに留学して、もう五か月になった。九月にベルリンに着いて三日目の俺がしたことは、カードショップに行くことだった。とりあえず友達がほしかったし、何よりドイツ語版の遊戯王はかっこいいのだ。

 

 さて、それから一週間後には出来合いのブルーアイズデッキを組んで、公認大会に出てみた。参加費は3ユーロで、参加賞として非売品のパックが最低でも1パック、優勝すると3パックもらえる。最初の大会は、1勝2敗くらいだったと記憶している。敗因は、デッキ構築の粗さではなく、相手の強さでもなく、語学力の足りなさだった。

 

 全国広しといえども、語学力が足りないがためにカウンター罠が発動できず、敗北した決闘者はなかなかいないだろう。デュエルディスクに細工をされて思うようにデュエルができないアニメの主人公の気持ちがわかったような気がする。