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【ネタバレ感想】ガールズアンドパンツァー 最終章第二話 感想!!

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6月15日の土曜日に、ガールズアンドパンツァー最終章の第二話が公開された。約一年半ぶりの最新話ということもあって、僕も公開初日のレイトショーに足を運んで一回目の視聴を終えた。今回はその感想をつらつらと書いていきたい。以下はネタバレ要素も思いっきり含むので、これから見る人は気をつけてね。というか、見てなかったら今すぐ近くの映画館で見ましょう。あと、自分はガルパン外典に全て目を通したわけではないし、戦車にはそんなに詳しくないので、色々間違ってるところがあるかもしれないけど、許してくださいな。

 

 

 

 


 

 


 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まず、すごい面白かった!ストーリーも映像もとても良く、とっても満足して映画館を出ることが出来た。また、ガルパンは映画館で見るとやっぱり違うなとも感じた。今回第二話を見るにあたって自宅で第一話を見返していたのだが、スクリーンとテレビとでは迫力が大きく異なる。特にガルパンは音や視点(戦車からの視点とか)に力を入れているので、この差が大きくなるのだろう。


 ここからはストーリーについて特にいいなと思ったことを書いていきたい。まず、対BCに関してはマリー様がすごいカッコ良かった。軍神西住の策で大損害を受けて、しかも仲間割れしている自軍に対して、圧倒的カリスマで仲裁。その後戦力的にはどんどん厳しくなりながらも、歌で士気を上げながら最後までフラッグ車を狙いにいく。…うん、めっちゃカッコイイね。僕、追い詰められながらも最後まで勝ち筋を掴みに行くキャラが大好きなんですよ。はじめの一歩で言えば真柴戦の宮田くんみたいな(違うか)。

 

 僕は戦車の性能とかに詳しくないので、あんまり正しくはないのかもしれないけど、マリー様は自軍が苦しくなった時に歌で士気を上げる傾向があるのかもしれない。まず、第一章のラストシーンでは、長時間仲の悪いふりまでして橋に追い詰めた大洗を、損害0で脱出させてしまった後に歌っている。実はこの場面、マリー様的には結構内心ぐぬぬ…ってなってたんじゃないかと思う。この作戦のためだけにずっと仲悪いふりをしてきたわけだからね。でも、そんなことは一切表情に出さずに、軍全体で歌って士気向上。そして今回も追い詰められた中での玉葱の歌。戦力的には非常にヤバいことになっても汗一つかかないで、大洗のフラッグだけを狙う姿勢はすごくカッコよかった。最後はやられちゃったけど、それまでの過程で抜群のチームワークを見せて大洗の戦車を何両か倒していたので、BC自由学園の今後はとっても楽しみだよね。ところで、マリー様と押田安藤って何年生なんだろうか。もし二年生だったとしたら、来年夏の大会では大きなダークホースになりえる存在やね。

  

 そんで試合が終わって、二回戦までの準備期間になるわけだけど、ここでは桃ちゃん先輩が大家族のお姉さんキャラだってのが分かったのがなんかいいなって思った。劇場版で学園艦を追われたあと、宿舎みたいなとこで見せてた高い実務、管理能力はこういうところで培われたのかもしれないね。あと、家では頼れるお姉ちゃんであるからこそ、劇場版で会長が帰ってきたときに泣きつくシーンのエモさが増すような気がする。
 

 

 それでその後、大洗の二回戦の相手が知波単であることが明らかになる。そしてその流れで他の学校(というか今までに大洗と関わってきた学校)も1回戦を突破したことが知らされ、2回戦のトーナメント表が表示される。個人的には、このトーナメント表を見た瞬間から、その熱すぎる対戦カードに想像が止まらなくなってしまった。僕、主人公以外のキャラ同士の対戦カードを見るのめっちゃ好きなんですね。ジョジョで言えばリゾット対ドッピオ、一歩で言えば真柴沢村、ドラゴンボールで言えばセル対ベジータみたいな。というわけで、今回は2回戦の大洗以外の対戦カードについても考えていきたい。といっても、スクリーンには一瞬写っただけなので、対戦カードが間違ってたらごめんなさい。


・サンダース対継続   継続高校の底が知れないのが怖い!サンダースは何両で来るんだろうか

 まずここの対戦カードなんだけど、ここはどっちが勝ちあがるか全く読めない。普通に戦力から考えればサンダースなんだろうけど、継続高校はそもそも戦車が何両あるのかもわからないし(今回映ってたのはミカの一両だけだったと思う)、ミカは何をしてくるかわからない。また、メタ的に考えると、大洗といまだに対戦してない継続が勝ち上がって、大洗と準決で当たるのもとっても面白そうではある。とはいえ、大洗サンダースの第2戦っていう形になってもやっぱりそれはそれで熱いので(前回の反省を踏まえて全力で大洗を倒しに来るサンダースは見た過ぎる)、このカードについては一切読めないです。おケイさんは結構フェアプレイにこだわりがありそうだけど、恐らく車両数の劣る継続に対してどれくらいの戦力を投入するのだろうか。とりあえず一時間以上の尺は取ってください。(無茶をいうな)


・黒森峰対プラウダ   個人的最熱カード。成長を見せるか逸見エリカ

 

 ………いやいやいやいやいや、このカードはあかんでしょ。準々決勝で当たっちゃダメなやつでしょうよ。例えるなら甲子園一回戦で大阪桐蔭光星学院が当たるようなもんだよ…。という感じの強豪校同士の一戦。このカードはしかし、逸見エリカ視点で見てみるとなかなか意味が深いカードであると思う。エリカにとっての黒森峰ライフの歯車を一気に狂わせてしまった一年半前のプラウダ戦。しかもその勝負を決めたのは現隊長のカチューシャ。その過去と踏ん切りをつけるためにも、今回は是非いい戦いをしてもらいたい。というか、この一戦を通して、エリカには隊長として大きく成長してもらいたい。今回は短い出演だったけど、まほさんがいなくなった後の隊長を務めるのに、まだまだ苦労してそうだったしね。また、エリカは大学選抜での共闘からなんだかんだカチューシャとは結構仲が良さそうだから(カチューシャを肩車している劇場版のシーンはエリカがなんだかんだいい人であることが分かって非常にグッド)、この一戦を通してカチューシャから隊長としての心得を教わることが出来たらいいね。今回のガルパン最終章、裏の主人公はエリカで、その成長物語を描いていく、とかだったら全ガルパンおじさん号泣だよね。

 あと、今回のプラウダは……絶対強いでしょ。夏の大会の反省から慢心が無くなったカチューシャに、用心深く周りを見れて自分を犠牲にする判断が出来るクラーラが加わって、ノンナは相変わらずノンナだし、それでいて季節は冬……。圧倒的優勝候補……。この圧倒的戦力に黒森峰がどう立ち回るか、これは一時間超の長尺でやるしかないでしょ!(無茶やって)


聖グロ対アンツィオ  奇策キラー対奇策師。紅茶をバシャバシャこぼさせろ

 

 これまた熱いカード。大洗西住流を(一度は最初の練習試合、一度は合同試合とはいえ)2度倒した奇策キラーのダージリンに、ドゥーチェ・アンチョビがどう立ち向かうか、というカード。このカードに関しては、予想をするならやっぱり聖グロの勝ちが堅いのかなあと思う。戦力的には聖グロが大きく勝ってるし、ダー様は奇策に対処するの得意な気がするしね。とはいえ、アンツィオには是非聖グロを大いに慌てさせてほしい。この試合に勝てばドゥーチェ悲願のベスト4(じゃない優勝だ!!って言われそうだが)だし、ダージリンには劇場版前にP40をぶっ壊された(ドラマCD参照)恨みもある。アンチョビからしたら、何としても勝ちたいカードである。そんな中で、ドゥーチェがどんな策を打ってくるのかはとっても気になるところだ。勝敗に関しては、戦力差的なハンデも考えて、ダー様が紅茶をこぼしたらその時点で聖グロの負けとかでいいんじゃないかな。多分そのルールでもあの人受けてくれるでしょ。冗談はともかく、この試合も一時間超の尺にしなければなるまい。


・大洗対知波単 知波単の成長がヤバい。溢れるカリスマと機動力

 

 最後に、本編の後半に当たる大洗対知波単だが、今回は知波単の成長に大きくフォーカスが当てられていた。劇場版での大学選抜戦でもその兆しはあったが、今までの突撃一辺倒から脱却し、「足踏み突撃」、「さよなら突撃」などの作戦を考案。高い機動力と劇場版でも見せたバルーンを活かした奇襲。…うん、普通に強い高校の動きをしてるな、って感じだ。劇場版で大洗と関わって、大きく成長したことが見て取れる。というか、今回二回戦進出したのは全部大洗と関わったことのある高校だし、大洗がみんなにいい影響を与えていることが分かっていい感じだね。スポーツ漫画やバトル漫画でよくある、主人公が周りにいい影響を与えるやつ。僕はあれが大好きなので、今回の知波単の成長はとっても嬉しかった。

 あとはやっぱり、西隊長のカリスマがすごいなと思った。突撃だけではだめって最初に気付いたのは一年の福田ちゃんなんだけど、福田ちゃんだけでは一年生ということもあって、学園全体の空気を変えることはできなかったと思う。そこであの西隊長の「撤退!!」だもんね。そりゃ惚れちゃうよね。

 西隊長のカリスマとカッコよさがヤバいということで思い出したけど、ガルパン世界で隊長格を務める人間のカリスマと人間力は大概ヤバいことになってるよね。今回もマリー様と西隊長のカリスマはほとばしってたし。ドゥーチェやミカ、ダージリンにカチューシャ、西住姉妹におケイさんと、皆違った個性を持ちながらも団をしっかり統率している。
こうした隊長たちに並んで、黒森峰の隊長を任せれてしまったエリカの明日はどっちだ。頑張れエリカ。負けるなエリカ。
 

 

 最後に大洗について少し書きます。今回の第二章は、相手高校からの視点が多かったこともあって、夏の覇者である大洗の強さ、怖さが鮮明に描かれていた気がする。西隊長も最初「胸を借りるつもりで」的なことを言ってたし、今の大洗女子の立ち位置が今回はっきりしたのかなと思う。それでもBC戦の苦戦を受けてみほは「私たち強くなんてなかった」と言ってたので、大洗女子はまだまだ強くなりそうだ。今後はこうして進化を続ける大洗女子と、その大洗女子の影響を受けて成長し、大洗を越えようとしてくる他の強豪校との対戦が続くことになりそうだ。うん、めちゃくちゃ楽しみだね。


 こんなところが今回第二章を見たとりあえずの感想になります。それでなんですが、今回も次回予告がなかったということは、次回はまた一年以上後ということになってしまうのかもしれない。最終章が終わるまでは、這ってでも生きなければいけないと決意を新たにした週末だった。